京都にいながら京都を知らない…ではあまりに勿体無いとの思いから
ほらほらでは、定期的に京都探索を実行することにしました。
その第一弾!
正式な寺号は神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)
1200年前に和気清麻呂公が高雄山寺として開基されたと言われ、弘法大師空海と伝教大師最澄ゆかりの古き由緒正しいお寺だそうです。
今回は歴史FANであり当店の常連さんのプロの篠笛&サックス奏者 井上 孝さんと当店のスタッフで行きました。
※携帯で写真を撮る井上氏
この門まで、麓の川沿いにある駐車場から一面のモミジを眺めながら急勾配で結構なが〜い石段を登りました。
門をくぐると…うって変わって開放的で広々とした空間。
右手に開基された和気清麻呂公の霊廟があり、奥に五大堂・毘沙門堂が見えました。
歴史を感じさせる姿に感動。
メインの建物である金堂へは
これまた大きな階段が!
階段下からは金堂の屋根しか見えません。
立派な金堂です。
こんな山中にこれだけ大きな建物を建てた昔の人々の技術と情熱と経済力に驚かされます。
正面の階段は下が石段、上はヒノキのような木目の無地の一枚板。
向かって左の石段と木段?の間に木の反りによる隙間が‼︎
木の強さに驚かされます。
金堂内の仏様は勿論撮影禁止。
なので金堂から外の風景。
この日は特別だったのか金堂の内陣まで入らせて貰え、本尊その他諸仏を至近距離から拝観させていただきました。
金堂入り口の樋。
この時代オリジナルの社寺には基本的に樋は無いかもしれませんが
参拝者への気遣いなのでしょう、入り口階段上部のみに樋がありました。
金堂の脇の防火用バケツ。
石組みの隙間のパイプに葉を挟み入れ、やわらかな水流がバケツに注がれていました。
なんとも小粋でございます(・ω・)ノ
金堂の奥に謎の突起部分が!
一体何のために造られたのでしょう?
金堂のさらに奥の階段を登ると特別公開中の五大虚空蔵菩薩さんが!
残念ながら撮影禁止。
ですがお寺の方に色々お話しを伺いました。
五体の虚空蔵さんはほぼ同じお姿で右手の持ち物と形、そしてお色が違うのでした。
今は昭和10年に個人に寄進されたこのお堂に一例に安置されていますが、元々は中央と東西南北にそれぞれ配置されていたようです。
すぐそばで拝見させていただき感動しました。
そしてこの昭和10年に寄進された方、大阪の呉服商の方だそうですが、金堂の本尊横の4体の諸仏も寄進され、この神護寺さん以外の修復を必要としていたお寺にも寄進されたそうです。
今の世の中にそんな人いるかな??
戦争に向かって突き進んでいた当時の日本人の気概を垣間見た気がしたのでした。
余談ですがお寺の方いわく、お寺の各所に鹿による植物の被害があるようです。
でも、樒などは鹿も食べないとか。
でもモミジは食べられるらしい。
果たしてモミジは美味しいのか?
駐車場わきにこんな興味深い看板が(´・Д・)」
誰か経験者いないかな??
最後に名物かわらけ投げ。
絶景ポイントにある売店で厄除けと書かれたかわらけ二枚を100円で購入。
店の昔のお姉さんが投げ方の解説をしてくださいました。
やや下向きに!
上昇気流に乗せるように!
スナップをきかせて!
こう!
…と、身振り手振り(・ω・)ノ
サービス満点の解説に癒やされました。
※写真は投げ方を予告する井上氏
助走をつけて!
一瞬で見えなくなる早技‼︎
さすがです。(^o^)/
帰り際の門前にて。
モミジのプロペラが!
空海による灌頂伝授の舞台となった歴史的な場所なのだと解説いただきました。
帰りに気づいた硯石。
硯石替わりにしたお話はわかりますが…
空海さんは恐るべき超人らしいです。(・Д・)ノ