芋焼酎と一言でいっても本当に色々ありまして、
気候や地域性や人柄、蔵元の方針などで随分違う個性がでるものです。
今回は鹿児島でも随分南にある蔵元・【晴耕雨読】や【不二才】などで知られる佐多宗二商店の焼酎を。
ウチにあるのは現在七種類だけですけどね。。
私のイメージでは【蒸留マニア】で【ハートのあったかい蔵元さん】
通常の焼酎をつくる蒸留装置はまだオトナシイ方ですが、
イタリアまで研修に行ってグラッパ用の蒸留機を輸入したり、
ドイツの蒸留機も、フランスのマール用の蒸留機(組み立て中)までそれはそれは物凄くマニアック(笑)
実際蔵元さんも【ウチは蒸留マニアなんです!】っておっしゃってました。
広大な敷地に建つメイン(?)の蔵には常にBGMが流れてまして、
蔵元さんいわく、お酒に聞かせるわけでも見学のお客さんに聞かせるわけでもないんです。
過酷な蔵の作業をする蔵人たちが心地よく仕事をできるように・・・そのためのBGMですって。
そして、楽しく飲んでもらえる焼酎をつくりたい。決して気難しく飲んでもらうモノじゃなく、ウチの焼酎で明るい気分になってほしい・・・ですって。
それだけじゃなくヨーロッパの蒸留機に着目というか惚れ込んで、現地で勉強してから機械を輸入してあらゆるものをあらゆるパターンで蒸留。
その手間のかけ方と情熱と想像力にただただ感心させられました。
蒸留マニアというより【あかるい蒸留オタク】な蔵。
というわけで 狭いほらほらに増えつつある焼酎の一部でございます。
今まで、どこか洋酒的な雰囲気を感じていたこの蔵の焼酎。
なんだか少しだけわかったような気がします。