魚に限りませんが、【食】の楽しみ方って色々あると思います。
日本各地はもちろん世界に目を向ければ本当に驚くような楽しみ方があるようです。
はたまた逆に、意外に食べられていない食材や楽しみ方も。
海に囲まれた日本は世界の中でも魚介類の楽しみ方が発達してるとは思いますが、
地域によって好みや偏見が多くて驚かされます。
好まれた魚はご当地の名産になるなどして世に知られやすいですが、色んないきさつで忌み嫌われたり、獲れすぎて価値を感じなくなったのか?全く流通しないモノも数多いようです。
その他、釣り好きの方が狙い以外の魚のことを【外道】と表現されることも関係あるかも。
ウチの店では各地の漁師さんや漁港の方々と日々やりとりして色んな魚を送ってもらっています。
今まで扱った魚は200種以上はあるかな?
生息する海域や深度、食べているモノや習性によって身の質が変わってくるように思います。
季節によって極端に変化する魚、大きくなるにつれ変化する魚、
大きくなると性転換する魚など、同じ魚種でも相当違うし
分類上近縁種とされる魚でも、似た身質もあれば違うものもある。
そして食べ物!
海底の海老やカニなどを主に食べている魚の場合、身や皮に海老カニっぽい風味が出たり、主に貝などを食べている魚はまた別の風味や脂のノリかたをする。
刺身やタタキ、カルパッチョなど生でこそ美味いモノもあれば昆布締めやマリネなど〆めて美味しいモノ、その他、焼いて・蒸して・漬けこんで美味しいモノも。
自然の魚だけでも食べきれない種類とバリエーションがあるし、それとお酒などを合わせるとなると、これまた無限のバリエーションとなります。
世の中には実にハイレベルな【楽しみ上手さん】がおられまして(笑)
魚の違い、お酒の違いも実感しながら楽しみ、周りの方々まで和やかに楽しくさせてしまう方。
食べ物もお酒も、心を満たし人を笑顔にするものであれば理想的。
で、その場に【楽しみ上手さん】がおられると周りのひとまで幸せになるヽ(^。^)ノ
ウンチクなんか関係ないんですよね~結局。
凄い人は凄い。そんなお客さんに来てもらえてこちらも幸せなのです。
写真は先日のワニゴチ(鰐鯒)の肩甲骨&烏口骨(いわゆるタイのタイ)